きょうや

きょうや

魚屋と小一時間ばかり話しこみブツを受け取り、取引を終え別れた時には、
すでに昼時を過ぎていたので、その近くにあるきょうやへ足を向けた
きょうやは随分前からお昼の時間帯だと混雑して待つのが当たり前の店だ
3年ほど前までは混み具合を見ながらよく来たのだが、ここ3年ばかり足が遠のいていた。
先日のやす竹と似たような理由もありで。
2時ころになるとさすがに客もすくなくなって、しずかに落ち着いた店内になった


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もりそばと辛味しぼりのおろしそばを大盛で注文した

どちらを先に出すかとの問いは昔からあって、接客者がだれであれそれは守られ、細やかさを感じる。
最初のもりそばが出される頃、ほかのテーブルを片付ける女将さんが僕に気づいたらしく、声をかけてくれた。

足が遠のいて3年ほども経つけど、実のところは店が今の場所に変わる前からの客だ。

僕は言葉少なげに近況を伝えた。
ゆっくりと蕎麦を味わい、勘定を払うときに、ご主人を奥から呼んでくれた。
少しばかり話が出来たが、お二人の顔を見れば忙しいなりにも幸福感が溢れている。

時は随分と流れているのだけれど、
お二人ともまだ若く、元気そうで、しかも夫婦で切り盛りしている店は繁盛している様子。
それらすべてに僕はとても嬉しく思った。
願うべくことは自営業ゆえ、お体だけはご自身で管理し自愛して頂きたいという事だ。


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もりそばは当然細打ち仕様
いつ味わっても安定した仕上がりで嬉しい
ひとつだけ言うとしたら、ぼっちもりであってほしい(知る限りそう盛る店は殆どないけど)


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辛味しぼりのおろしそばは辛味大根の絞り汁、生醤油、そしてネギと削り節を別添えにしたスタイル
全てを麺にかけて提供する従来の盛り付けではなく、それぞれの好みで加減出来るようになっている。
蕎麦だけを手繰り、次に出汁に通し、薬味を麺に乗せて汁にくぐらせるなど
各自が好きなように味わえる