秋晴れが続く日の午後に

あきません・・・

どうやら

ついに


パンドラの箱を開けちゃったのかもしれません



それは隣の実家にあった大学から引き上げて来た時のみかん箱から出てきた



多分、写真を処分した事を告げられて、ツマとは言えいかに非礼な事をしたか。
とくとくと説明したのだと思う。
それで処分前の袋の中から回収して仕舞ったのだと思う。
そんな事などとっくに忘れ、ネガを探しているうちにそれらは出てきた。



    なぜに今更当時のネガなど探すんだ?




写真と一緒に膨大な数の手紙も。
それは僕も同じ数だけ送っているのだと思う。

何が哀しいって、つきあいを断ってくれという母親の達筆な封書もあった事。


忘却の彼方に去っていた事々たちが昨日のように甦ってしまった。


場所があるという事はそれだけ始末が遅れるという事でもあって、
今更抱え込むには多過ぎる過去たち。
中学に貰った手紙から、長く続いたペンパルの手紙や
社員さんの娘さんと続けた手紙のやりとりなどが、ずっと・・・

書かれた内容から自分自身を改めて否定してしまいそうで
ひとつひとつを読み返すつもりはないが
読み返せないから故に捨てられないのかもしれない


こんな男がよく今まで生きて来れたものだわ・・・。