色褪せた写真  秋晴れの日に a

前触れが長くなりそうなのだが、イタ妻はかつてヤキモチ焼きだった。

今となれば完全に元気で留守がイイに決まってマス(・∀・)ニヤニヤ


マタニティ・ブルーな時にはそれがひどかった様な記憶も。
なので昔の写真は殆どが知らないうちに処分されていた。

 その時には処分された事に対し、別に関心も持たなかったけれど、
まさに自分がオッサン・ブルーにさしかかろうとしている今となれば、少々恨めしい気持ちになるのだ。

というのも、高校の卒業アルバムをはじめ、私のアルバムや写真はその殆どが検閲を受けているのだが、
ツマのそれは、実家から門外不出で今でもお目にかかったことが、ないのだ。



    「過去を引きずる貴方が悪いのよ」


とまで言われた事があるが結婚した当時は、記録としての写真のなかの女の子たちに未練もなかったし、
そう言われる事が適当でない様にも思った。



父の影響もあって中学の頃よりカメラ小僧だった


 多分、人よりも沢山のショットを撃って来たかと思うけど、
プリントされた写真もそうだが、ネガ・フィルムを大切に扱う事こそが小僧から脱皮する上で必要なことで、
処分されて無くなったプリントたちは、頂いた写真以外はネガさえあれば全てが再生可能だ。





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思いがけず、(というか数年前より過去を引きずりたくなっていたので・・・)見つけたネガを、
お試し風にデータ化してもらった。
ネガフィルム1本が525円で、24枚撮フイルムも36枚フイルムも価格は変わらないそうだ。
とりあえずひとまとめにしてあった5本をデータ化しCDに焼いてもらった。


5本で2,625円ナリ

100本程度頼むと、フィルムスキャナーのハイエンド機が買えちゃいます。
作業時間をどうみるかは意見の分かれる所だが、趣味でヤルにはいいおもちゃかも。
悲しいかな、今はそんな時間がありません。(買いたい;


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で、フィルム

 そこには30年ほど前のあどけない笑いが溢れ返っている。
それらのインデックス・プリントを眺めている時点で既に過去に浸りこんでしまった。
色彩は色褪せてるように思えたが、甦った風景の輝きはその当時のまま。
秋晴れの昼下がりのなんとも物哀しく思えたどうでもよさそうな話。




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記録媒体は日進月歩で目まぐるしく変化してゆく

βテープやVHDやLDなんてとうの昔に消え去り、フロッピーディスクなんかも最近生産を中止してしまった。
音楽的な記録媒体ではDATなんかがそうで、再生機器が無くなってしまえば再生が不可能になる。

家庭内で愛しい子供たちを記録に残したメディアも同じ事が言えよう。
今既にVHS以外のテープは機器が無くなれば再生が不可能な所まで来ている。

VHSとカセット・テープはローテクながらこれからも暫くは生きながらえて行くであろう。

記録を現行の媒体に変換する事で暫くの間は安泰であろうけれど、この先DVDの規格が支持されると誰が保証できるだろうか。現にBRディスクが新規格メディアながらかなり浸透してきているのだし。