雨の名前


 四季が存在する日本は感性が豊かで情緒溢れる人の棲む国ではないだろうか



 雨の多い日本だし 親しみを持って接しないと気が滅入っちゃうんでしょうね

降る雨の呼ぶ名前を調べていたらこんな本に出会った

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世界中で最も「雨」の好きな人種、それは日本人だ。短歌をはじめ、俳句、小説、民謡、はては歌謡曲まで、雨をテーマにしたものは数え切れない。その表現も北と南、都市と農村など生活の場の違いによって多彩な顔をみせる。本書では、古来からの「雨の名前」をキーワードに、詩と短文・写真で、現代日本人の暮らしのネッコに迫る。カラー版で楽しむ「辞典+歳時記+エッセイ+写真集」

「雨の名前」422語、「雨の写真」148点、「雨の詩とエッセー」35篇
雨の日を3倍に楽しむ本


春時雨 (はるしぐれ) 春なのに時雨を思わせるほどの冷たい雨の事
小糠雨 (こぬかあめ) 春先にしとしとと降る霧雨 ひそか雨とも
軽雨 (けいう) 小糠雨のような雨脚もこまかく静かにそそぐ雨
新雨 (しんう) 新緑の頃の雨

春雨 (はるさめ)  浅春の芽吹きのころ、静かに降る雨の事 いつまでも降り続く地雨のようなしっとりした雨 春の後半の菜種梅雨 春霖(しゅんりん)木の芽雨 花の雨 桜流し 催花雨(さいかう)などという表現も
催花雨 (さいかう) 菜の花の頃 花が咲くのを催促するようにしとしと降り続く雨
華雨 (かう) 花がいっせいに咲く頃の雨
育花雨 (いくかう) 咲き出した花々に力を与える雨
草の雨 (くさのあめ) 山野に萌える草たちに降りそそぐ春の雨
青時雨 (あおしぐれ) 青葉が芽吹く季節に葉からしたたり落ちるしずくを時雨に見立てた言葉
樹雨 (きあめ) 濃霧により霧のしずくが木の葉にたまり大粒の滴となり落ちる様子

春霖 (しゅんりん) 3月から4月にかけて天気がぐずつく時期の長雨 菜種梅雨
菜種梅雨 (なたねつゆ) 3月下旬から4月 菜種の生る頃にかけて関東よりも西の地域で天気がぐずつく事
春驟雨 (はるしゅうう) 春のにわか雨 雷をともなうと春雷と呼ぶ 春時雨ともいう
卯の花腐 (くだ・くた)し 4月から5月に咲く卯の花を腐らすほどに降り続く雨 走り梅雨の事 五月雨の異称 この頃の曇り空を卯の花曇と呼ぶ事も
走り梅雨 (はしりづゆ) 5月の中旬から下旬にかけて梅雨を思わせるようなぐずついた天気が続く事

入梅 (にゅうばい) 梅雨に入る事
栗花落 (ついり) 同じく梅雨入りの事 この頃は栗の花が散るのでこう呼びますが
「堕栗花(ついり)」という字で表現する事も有ります
五月雨 (さみだれ) 梅雨のこと 旧暦の5月に降る雨
梅雨 (つゆ) 江戸時代頃から「ばいう」→「つゆ」と呼ばれるようになった 漬「ついゆ」などが語源とされている
送り梅雨 (おくりづゆ) 梅雨があける頃の雨の呼び名
戻り梅雨 (もどりづゆ) 梅雨があけたと思ったらまた雨が降り続く事
空梅雨 (からづゆ) 雨の少ない梅雨の事
青梅雨 (あおつゆ) 初夏の梅雨 木々を鮮やかに濡らす雨


翠雨 (すいう) 青葉に降りかかる雨の事
緑雨 (りょくう) 新緑の頃に降る雨の事
麦雨 (ばくう) 麦の熟する頃に降る雨の事
甘雨 (かんう) 草木を潤う雨の事
瑞雨 (ずいう) 穀物の成長を助ける雨の事
蛙目隠 (かえるめかくし) 春、農作業の始まる頃に降る雨の事 新潟県

天泣 (てんきゅう) 空に雲が無いのに降る細かい雨の事 狐の嫁入りとも呼ぶ
狐雨 (きつねあめ) 晴れなのに降る雨「狐の嫁入り」「天気雨」などと同じ
猫毛雨 (ねこんけあめ) こまやかな雨を猫のやわらかな毛にたとえたもの 佐賀県、宮崎県

日にち限定の雨の呼び名

洗車雨 (せんしゃう)
  旧暦7月6日に降る雨です。
  彦星が織姫に会う為に牛車を洗う水が雨になると言われています。

酒涙雨 (さいるいう)
  旧暦7月7日に降る雨です。
  これは雨のために会えなかったということでは無く、
  年に一度しか会えない惜別の想いの涙だと言われています。


参考にしたサイトの1つ 雨あがり

こんなのも見つけました こんなにあるよ雨の名前 検定

はじまりはいつも雨
・霧雨の朝突然に・雨のステイション・雨のウエンズデイ・こぬか雨・2000トンの雨・雨の夜明け・雨の街を・ある雨の日の情景・雨やどり・
最後の雨

4月の雨・五月の雨・六月の雨・九月の雨・12月の雨・12月の雨の日・・・

雨を題材にした曲はさらに多いね