時任純子



  日本経済新聞 ・ 私の履歴書 ・ 渡辺淳一 ・ 阿寒に果つ ・ 75年中央文庫



1月は渡辺淳一氏が日経新聞私の履歴書を執筆している。
氏の作品については今更の説明も不要だと思い割愛するが、
つい最近まで当地の地方紙で、氏の「愛ふたたび」が掲載されている事を連載終了間際に知った時、

中学生に新聞を読むように教育しているにもかかわらず、このような露骨な性描写内容の小説が掲載されていいのか?


と眉をひそめたものだが、それはさておき。


話がそれるが前出の「しあんくれーる」は京都に実在する喫茶店の名前で、高野悦子著「二十歳の原点」(にじゅっさいのげんてん)の中で知った。

当時の僕はちっとも文学書を読むようなタイプじゃなかった。
二十歳の原点」は京都の大学に進み、下宿の先輩から二十歳の誕生日に贈られた書物。
同じ大学に在籍し、留年しているという四回生の先輩は、見た目十分なおっさんだった。
つり合いのとれそうもない綺麗なひとを彼女に連れていたのが記憶に鮮明で。


そろそろ成人式。とりわけ京都で大学生活を送りつつ新成人となる若者たち、今でも二十歳の原点を読む事はあるのだろうか?


前後するが「阿寒に果つ」(あかんにはつ)は、二十歳前後だった僕が、文学部に籍を置く洋子から「借りた」と記憶しているが、今会社の、なぜか手元にある。

最近の私の履歴書には、その中の主人公であり、実在した純子の事が書かれていて興味深い。


物凄く色褪せて黴がはびこり、歴史に埋もれかねない話なのだが、甘酸っぱい香りもふと漂うのは
それらに出会った時が多感な歳ころだったから?



とりとめのない、まとまりのない思考に終始し、それでもこれで更新を行おうとするのは



昨夜、TVアニメ「コクリコ坂から」を途中から終わりまで見てしまったからですか?








あと少しでドッフイングが始まる