11月の裕心

足羽山の頂上にあるミニ動物園のポニーたちは冬が来る一足前に山を降り、お引越しを済ませている
その近くにあるはれひよりも12月から来春3月まで長い休みになる
月曜が定休日なのは覚えていても第3火曜日が休みだという事をよく忘れる
18日もそうだった
駐車場に車を停めると店内から小走りに近づいてくる人影が、今日は定休日で店内を掃除しているのだと申し訳なさそうに伝えてくれた
冷たい雨が降るのに傘も差さずにである

この日は「11月のはれひより」だった筈だが

山を降りながら次の店を考えた
足羽山の西に位置する運動公園の近くに裕心って店がある

      裕心だな

ここの蕎麦は及第だが、器が不向きなのと大盛がないので足は向きにくい
時折思い出したように味わうのだが
カウンターは見下ろされているような位置に存在しているので敬遠する
独りでテーブルを独占するのも気がひける
要するに入り難い店という事になるのだ
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もりとおろし蕎麦を注文した
器は皿状で、そばは広げるようにして盛ってある

いつ来ても、ここは盛り付けという言葉が似合わない店だなと感じてしまう



その2日後、再び山に登った


結構降雪のあった日だ
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車の運転が心配だったが
この日はお客と行った
大体、昼食を誘う時は蕎麦なので、蕎麦好きな人以外は用事を見つけて断ってくれる
ここにも新そばであるとの案内が貼ってある

この時期は、どの店も誇らしげであるかのように貼り出している

新そばは香りが高いのでこの時期の蕎麦はどこでも美味しい

食事を終えて店を出ると店員が融けつつある雪をよけていた
あと10日あまりでこの店は冬眠に入る事になるのだ


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足羽山から持ち帰ったもみじ
緑と赤とが入り混じっていて、こんな小さな木でも一通りの紅葉を始めている